Z世代と団塊の世代

散歩

伝えていくもの

孫とお婆ちゃんが長い石段を登っていく。お婆ちゃんのカバンの紐を一本のバトンがわりに上と下を掴んで登っていく。『オイラがお婆ちゃんを引っ張ってあげる、ここの所をしっかり持っていてオイラは上を掴むから。』今日は久しぶりに次男とお婆ちゃんと私の3人でドライブに来ている。普段は3人が別に生活しているので朝からずっと各自が近況報告をしながら過ごした。『お婆ちゃんはもうこのドライブが最後かなぁ、後悔のないように今日は楽しむぞ。』『いつもありがとうねぇ、本当にお婆ちゃん幸せ者だよ。』そんなことを会う度に言う母に『お婆ちゃん、オイラはそれ10年くらい前から聞いているぞ。心配しなくても長生きできる、それより今度行きたい所を考えておいて、またオイラの運転で行こうよ。』今日のような何でもないような平凡な時間の過ごし方、人間はみんな歳をとっていくけど人を敬う気持ちは形を変えて伝えられていくものである。お婆ちゃんの子どもや孫にかけた愛情が時間をかけて孫へ伝わっている、厳しさや優しさや大切なものは今次男に届いていますよ。…長い石段を登った鳥居のところで、何やらふたりが楽しそうにはしゃいでいた。『お母さん見て、恐竜がいる。ほらほら、2匹も。』お婆ちゃんも『本当だ、恐竜🦕だ、この辺に住んでいるのかねぇ〜。』…しあわせの時間というのはこんな物なのかなぁと思う。それにしてもあまり見かけないトカゲ🦎だった。

神の使い

広い境内をまわって綺麗なこけ庭をゆっくり散歩して、鳥居のところまで戻って来てありがとうございましたとお辞儀する。さぁこれから帰ってどんな晩ごはんを作ろうかと考えながら歩いていると、ふたりはうしろの方で何やら探している様子だ。行ってみると、次男は『どこ行ったんだろうね。あぁいたいた、やっぱりここにいた。』と嬉しそうにトカゲくん達🦎を見ていた。それからお婆ちゃんは『ここで私たちを待っててくれたんですね、ありがとうさん。お陰様で私たち家族は仲良く暮らしていますよ、あなた達もお元気で。』そういって手を合わせていた。同じように、その横で次男もしっかり手を合わせていた。時間の使い方は人それぞれだけど、今日のような道草もまたいいんじゃないかと思う。いくらロボット時代になっても、AIには出来ないことのひとつだと思う。私たち人間の時代が続く限り人から人へ伝えていくもの、あなたなら何を伝えたいですか?母から子へ、祖母から孫へ…たぶん人間が伝えていきたいものにはたくさんの種類と形が存在しているのだろうけど…。例えばどれだけ優秀なAIでさえ、人間が人のことを思いやるやさしい気持ちを超えるものは創り出せないと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました