ゆりかもめに乗って。

忘れていた計画。

今日は午後から母と一日乗車券でゆりかもめに乗った。新橋で乗って二駅目で外人さんが降りたので一番前の席に母が座った、それから、三駅は椅子につかまって景色を見ていたが席が空いたので私も座った。平日の二時過ぎとあってあまり混んでいなかった。『どこの駅で降りようか？』母は楽しそうに言った。船の博物館もいいしフジテレビ見学も捨てがたい、でもやっぱり、お台場かな。そんなことを話していたら、豊洲駅で折り返し最初に乗った新橋に戻っていた。『喉が渇いたね。缶ジュースでも飲もうか？』母がそう言ったので、駅のベンチにならびコーヒーを飲んだ。たまには缶コーヒーもいいと、母は美味しそうに飲んでいた。『車もいいけど、ゆりかもめもいい。』と話す母に、どこで降りるのか聞くと『降りたい駅で降りる。』と答えた。母らしい返事を聞いておかしく思えたし、まだ元気で動き回れる母で良かったと思った。結局、降りたのはお台場駅だった。まっすぐ歩いて行き、自由の女神の近くまで砂浜を歩いた。遠くに見える観覧車やベイブリッジを眺めながら、今年の夏もこの辺は人でいっぱいになるのだろうと話した。たくさん歩いたので、木の影に入って休んだ。若い頃はここによく来た、初めてきた時には海の家でかき氷を食べた。昔の思い出に浸っていたら、いつか母を連れて来ようと計画していたのを思い出した。だいぶん時間が過ぎてしまったけど実現して良かった。私がのんびりしている間も、母は歩き回っていた。散歩から帰ってきた母は『そろそろ帰って食事の用意をしないと。』そう言い、シートを片付けるのを手伝ってくれた。自由人の母の健康寿命は、まだまだ更新しそうだ。