夏の感じ方。

日記

納涼祭

私の地区でも、数年ぶりに納涼祭が行われた。いくつかの出店が出て、簡単な踊りもあった。のど自慢や花火は省かれたが、それでもみんな十分楽しそうだった。すくった金魚を見せあったり焼きそばを頬張りながら、楽しそうに笑う子どもたちもいた。マスクをつけたり外したりしながら、人との距離を保ちつつ過ごす夏。こんな夏がいつまで続くのかと思いながら、私は会社帰りに車の窓を開けて遠くから見ていた。今年はお盆に、花火大会と夏祭りもあるらしい。私は数年ぶりに母を呼んで、花火大会に連れて行って親孝行できると密かに楽しみにしている。天気予報では雨になっているけど、その時は母の好きな手巻き寿司を作ったりアルバムを見て過ごそうと考えている。親孝行しようと思った時に母が生きている私は幸せ者だと思う。

夏といえば‥。

子どもの頃の夏といえば、絵日記・自由研究・工作。早いうちに仕上げて、海に行ったり山で虫を捕まえに行った。ある年小川でいろんな生き物を捕まえて水槽で飼っていたら、父が顕微鏡を買ってくれたので数年の間は水の中の微生物を探して楽しんだ。アメーバ・ミドリムシ・ゾウリムシなど夢中になって探して、図書館に行って図鑑で調べた。楽しかった夏休み。学生の頃は海の家で氷を食べたり、砂浜でビーチバレーをした。今の私はどうだろう?花火大会・納涼祭・夏祭り‥どれも行事があるから夏を感じて、毎年何となく夏を過ごしている。ドイツ人のユーリに日本の夏といって思い浮かべるものを聞くと、たくさんありすぎて困るけどと言いながら教えてくれた。『夏野菜・蚊取り線香・流しそうめん、日傘・浴衣もいい。』そう答える彼女に、私は日本の夏を教えてもらったような気がした。

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