夏休み

日記

クワガタくん

夏が来た。梅雨が明けて子ども達の夏休みも始まった。少し前までは長袖のランニングウエアを着てジョギングしていたが、今はもう半袖じゃないと暑くて走れない。仕事終わりのジョギングの頃にはすっかり夜だから、私は街灯に集まる昆虫をよく見かける。この前はクワガタのオスをお堀横の街灯下で見つけ、夏の始まりを感じた。こがね虫、セミ、カミキリムシ‥夏祭りの練習なのか近くで子どもの声がする。少し前にジョギングをしていたら、肩に虫が止まった。クワガタだった。フードの中に入れて家まで帰ってきてもまだいたので、1日だけ飼ってみることにした。虫籠にオガクズと蜜を入れ、リビングに置いた。ハムスター小屋の掃除の時、ポテト(ハムスター)を虫籠の近くに置いたら虫が動いている辺りを舐めていた。クワガタくん、ごめんだけど朝まで虫籠の中にいてね。

夏は毎年やって来るけど、今年の夏にはもう会えない。🐹

ポテトにとって3度目の夏。今年の春は迎えられないと思っていたけど傷もすっかり治り、しばらくやってなかったコロコロを走る。好物のクルミとブロッコリーもよく食べて、掃除を始めると脱走しようとする。コロナ禍に迎えてギクシャクした空気を、いつも家族の笑顔に変えてくれたポテト。一昨日の夜急に足を引きずりはじめ、朝までぐったりとしていた。昨日は一日中小鉢の中で横になり、夜の掃除の時には少しだけキャベツを食べた。朝までそばに置いて、『ポテトが苦しまないように、どうか天国に行けますように。』と何度も撫でた。目を細く明けて呼吸していた。夜明けごろ死後硬直が始まり、冷たくなった。目も口も綺麗に閉じて、眠っているようだった。怪我が治って良かった、たくさん遊んでたくさんお世話できた。2時間ほどして体は硬くなったのに、小豆ほどの心臓だけがわずかに動いている。悲しいけど、もうすぐお別れ。ポテトがいつも海を見渡せるように、車を飛ばして丘まで行こう。

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