いつかのクリスマス

日記

不正解の人生。

クリスマスの夕方、1人で街を歩いたけどどこにも居場所はなかった。ライトアップされた大きなツリーは眩い光を放ち、すれ違う人はみんなしあわせそうだった。あの時の私は寒ささえ感じることなく、自分だけモノクロの世界にいるようだった。これから先も今の生活が続くと思うと、何もかもが嫌になった。義理の兄夫婦に嘘をつかれ続けるのが辛かった、舅姑に言っても主人さえ私を信じてくれなかった。世の中には人の数だけ生き方が存在していて、自分が最悪だとは思わないけどみすぼらしい自分を認めたくなかった。『誰の人生にも正解はない、でも不正解の人生は存在する。』そう考えたら、少しだけ頑張れる気がした。私は急いで閉店間際のお店に入って、「雫の香り」と書かれたキャンドルをひとつ買った。‥その炎は海の香りがして、私に色と温度と私の居場所を与えてくれた。

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