しあわせを呼ぶ花
去年のクリスマスに友だちからサボテンとシクラメンの鉢を貰った。見事に咲いた大きな赤いシクラメンの花とサボテン。観葉植物を育てるのがあまり得意ではない私に、長いこと花が楽しめるようにと選んだ大きな株の赤いシクラメン。友だちの言ったようにシクラメンの赤い花は桜の頃まで楽しめた。彼女が「赤いシクラメン」を選んだのはたぶん、一緒に過ごしたクリスマスのことを覚えていてくれたからだと思う。いつも通るお花屋さんの前で『社会人になったら絶対、あの大きな赤いシクラメンを買うぞ。』と言い、小さなシクラメンを部屋に飾った私のことを忘れずに覚えていたのだろう。それから、前にサボテンさえ枯らせてしまった私に、『このサボテンは今年もきっと、花が咲くよ。』と教えてくれた。枯らせてしまうと悪いからと私が断っても『枯れそうになったら持ってきていいから。』『このサボテンの花が咲くと幸せになれるんだよ。』そう言って置いて帰った。…そしたら昨日、そのサボテンに蕾がついた。クリスマスの頃、友だちは忙しくて大変そうにしていた私を心配して、なんとか私に元気になって欲しかったんだと思う。私に、綺麗な花を見て笑って欲しかったんだと思う。いつもありがとう。
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