老いる

日記

先生のこと。

粘土教室の先生が2週間の入院生活を終えてご自宅へ戻られた。毎日40分のウォーキングをしたり太極拳を習ったり、常に体にいい料理を心がけ迷える生徒には話を聞いたり励ましたりしてくれる。パワフルな先生はいつも前向きで、弱音を吐くのを聞いたことがない。そんな先生も9月で74歳になる。帯状疱疹と片頭痛で免疫が落ちている時に、目を痛めてしまった。時々視野が狭まり、暫くは運転も出来ないそうだ。8月は教室もお休み。歳のせいにすればそれまでだが、私は心配で仕方がない。9月からは再開かと思いきや、一緒に受講していた87歳の仲良しさんはこの前の授業が最後になった。生きていればみんな歳をとる。生きることは老いること。分かっているけど、その時が来るまでどうなるか分からない。少しの間にいろんなことがあって、私は今も対応しきれていない。

人生の最後に会いたい人。

ピアノが上手くて、長いこと雑誌のモデルをしていたユリ。英語が堪能で大学生の時はアルバイトで英語を教えていた。彼女とは、幼稚園が一緒でよく遊んだ。私が転校するまで一番の仲良しだった。ユリは『ぜったい、忘れない。大人になったら会おうね。』そう言って、私を見送ってくれた。それから10年後、偶然ハチ公前で再会した。私は気付かなかったけど、『また会えたね。』とユリが見つけてくれた。その後の私の生活は、パッと花が咲いたようだった。それから何年もしてユリは、宝塚に引っ越して行った。‥数日前、知らない番号から電話が来た。ユリのご主人からだった。(分かるはずのない私の番号)やはりこの世に神様は存在していて、私とユリの縁をもう一度繋いでくださったのだろうか。余命宣告されたユリ、最後に会いたいのが私だった。人に対する感情表現はいろいろだけど、ずっと忘れずに覚えていてくれたユリの気持ちは一番嬉しかった。

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