少年時代

日記

休みの度に練習している、近所の少年が両親に見守られて自転車のハンドルを握る。後ろの荷台を支えてもらいゆっくり自転車のペダルを漕ぐ。父親が後ろから声を掛ける、『さっきよりいい感じ、もう少し頑張れ。』そして少年は力強くペダルを踏む、『うわ〜、えぇ〜、ぶつかるよ〜。』なんだか聞いていて微笑ましいような歯がゆいような気持ちになる。少年の様子がガラス越しに写る。今日は父親と、先週は祖父母と母親に見守られて少年は自転車の練習をしていた。どこの家庭でも、このような時期を乗り越えて子どもは成長していくのだろう。ご近所さんの『頑張ってますね、うちの子にもこんな時期がありました。』そんな声を気に留めることなく、大真面目で練習を続ける少年。転んでも泣きべそをかいても何度も挑戦する。強い気持ちが少年を動かす。大真面目で苦手なことに何度も挑戦する、他人にカッコ悪いところを見られても笑われても悔いのないほど練習する。少年を窓越しに応援しながら、私は子どもの頃に持っていた勇気のことを思い出す。だが困ったことに歳をとってしまった私はいつも、難しいと言い訳したり忘れたふりをしてしまう‥。

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