70の手習い
私にはずいぶん年上の友だちがいる。彼女とは、1年前に洋裁スクールで知りあった。そこでは各々がカリキュラムにそって、生地を裁断してロックミシンや直線ミシンを使って洋服を仕上げていく。彼女とは毎週水曜日に教室が重なり、仲良くなった。そのうちにランチを一緒に食べたり、お家にお邪魔するなかになった。教室がある日はだいたい午前と午後の授業を受けるのでランチはいつも一緒に食べに行く。最近は教室よりもランチでお喋りしている時間の方が楽しいくらい。なんというか、歳の差を感じさせない言葉と行動力に会うたびに元気と発見をもらう感じ。私にはないものを沢山持っていて、彼女が「どんな人生を歩んできたか」よりも「これから先どんな生き方をしていくのか」を見届けたい人。『ミシンは70の手習い』そう言って初めて会った日に、彼女がミシンを楽しそうに踏んでいたのが印象的だった。70の事始め、私にはハードルが高すぎて出来そうにない。…先日お家にお邪魔した時に彼女は、ご主人と少しずつ手直しした築100年の古民家を見渡しながら『強く念じていれば、願いごとは必ず叶う。』そう話してくれた。長い「土の時代」は終わり「風の時代」がはじまった。…いくつになっても彼女のように、自分の好きなことややってみたいことを素直に行動したい。私も目に見えないものに対して、想像力や思考力を膨らませて世の中の流れに柔軟でありたい。
B層社会
自分の目で確かめて、考え行動したい。今まではせっかく選挙に行っても雰囲気で投票したり、テレビの繰り返し見聞きする情報を何の疑いも持たずに受け止めて静かに生活していた。考えるのが面倒だったりみんなそうしているからと、人と違う考えを述べると浮いてしまうのでは無いかと考えることすらしなかった。洋服にしても、流行のものを選び人と同じような格好をして目立たないようにしていた。だが最近、知らないことはもしかしたら罪なことかも知れないと思うことがある。どうして自分は、考えたり知ろうとすることをあまりしてこなかったのかと悔やまれる。コロナ禍の巣篭もりは、私に、色々なことを考える時間を与えてくれた。コロナ禍の数年間の間、世の中の人には同じように時間が与えられ、考える時間があった。今、私と同じように変わろうとしている人は多いと思う。大切なことは行動すること。動き出さなくては何も変わらない。そう思って、何かを発信してみようとブログを始めた。今はまだ形にはならないけど、何か大切なことを誰かに伝えたい。洋裁スクールの彼女のように、夢を形に変えることが出来たらどんなに素敵だろう。
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